10th September 2014

イマジネーション、モバイル機器からデータセンターサーバまでCPUの常識を変える、 64ビット MIPS Warriorコアの新製品「MIPS I-class I6400」CPUファミリを発表

高効率、スケーラブルコアから始まる、64bit処理メインストリームの新たな標準


英イマジネーション・テクノロジーズ (IMG.L、 以下:イマジネーション) は、 高効率64ビットMIPS Warriorコアの新製品「MIPS I-class I6400」CPUファミリを発表しました。 I6400はマルチスレッド処理、 マルチコア、 マルチクラスタ・コヒーレント処理を通じてスケーラブルなパフォーマンスを実現する、 64ビット・アーキテクチャとハードウェア仮想化を組み合わせた最初のIPコアです。 その並外れた機能セットと、 パフォーマンス/電力/面積において競合製品のはるか先に位置するI6400により、 お客様は、 同等のパフォーマンスでより小さな面積に、 同等のエリアサイズでより高速なコアが実装可能です。

Warrior I-classプロセッサコアは、 64ビット処理メインストリームに新たな標準を打ち立て、 組み込み、 モバイル、 デジタル家電、 先進的通信、 ネットワーキング、 ストレージなど、 この一つのMIPSコアファミリによって幅広いアプリケーションに対応します。

イマジネーションでマーケティング担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるTony King Smithは次のように述べています。 「これこそ、 多くの人が待っていたMIPS Warriorコアです。 業界が中立的な命令セットの方向へ動いており、 お客様は今後、 技術的な優位性をベースにCPUを選べるようになります。 I6400は競合製品と比較してより効率的で、 柔軟性、 拡張性に優れ、 その機能セットはスマートフォンやタブレットをはじめとする、 幅広い次世代アプリケーションのニーズに明らかに適しています。 弊社では、 マルチスレッド処理などの独自の機能が多くのアプリケーションに多大な優位性をもたらしていると認識しており、 既にこのテクノロジーをお使いいただいているお客様にもご賛同いただけることでしょう。 もちろん、 弊社はすでにI6400のライセンスをさまざまな市場向けに進めています。 」

Tirias Researchの創立者で主席アナリストのJim McGregor氏は次のように述べています。 「IoTからモバイル、 ネットワーキングからストレージに至るまで、 さまざまなアプリケーションの継続的な進化に対応するため、 企業各社は、 自社の設計に将来も使い続けられるスケーラブルなプラットフォームを選定する必要があります。 64ビットのマルチスレッド処理、 マルチコア、 マルチクラスタサポートを実現しているI6400は、 広範なアプリケーションにおいて拡張が可能で、 驚異的な柔軟性を誇る低電力プロセッサアーキテクチャとして設計されています。 イマジネーションは現在、 マイクロコントローラから64ビット・サーバに至るあらゆる製品向けにMIPS IPコアを提供しており、 広範な選択肢を実現するとともに業界の競争バランスを変化させています。 」

I6400コアファミリの詳細

l  高効率でスケーラブルな64ビット・パフォーマンス:I6400によって、 お客様はさまざまな市場において新たな価格性能比を実現することができます。 同クラスの主力競合製品と比較して、 50%以上優れたCoreMarkパフォーマンスと、 30%高いDMIPSを達成します(注)。 I6400はパフォーマンス、 電力、 面積と幅広い動作視点で実装することができ、 さらに積極的なインプリメンテーションにて高いクロック周波数を達成します。

l  ハードウェアマルチスレッド処理:I6400は、 コアあたり最大4本のハードウェアスレッドをサポートするハードウェアマルチスレッド技術を特長としています。 イマジネーションの実績あるMIPSマルチスレッド処理技術は、 高い稼働率とCPU効率を実現します。 MIPSとイマジネーションのエンジニアリングチームの数十年にわたるマルチスレッド処理の専門性を基に構築された、 I6400の同時マルチスレッド処理(SMT)技術は、 クロックサイクルごとに複数のスレッドから複数命令を実行することが可能です。 ベンチマーク速報値によれば、 2番目のスレッドを追加すると、 SPECintやEEMBCのCoreMarkなど業界で広く普及しているベンチマークによるパフォーマンスが40~50%向上し、 一方でクラスタ面積の増加は10%以内にとどまります。 ブラウザなどの現実世界のアプリケーションも、 マルチスレッド処理により多大な恩恵を得られます。

l  ハードウェア仮想化:I6400は、 すべてのレンジでハードウェア仮想化技術を取り入れたMIPS
Warriorコアに加わり、 セキュリティと信頼性の向上およびシステムとSoC全体にわたり統一的なセキュリティと仮想化戦略を実現できます。 I6400では、 最大15までのセキュアまたは非セキュアなゲストのサポートが実装されています。

l  次世代のセキュリティ: イマジネーションのセキュリティ統合戦略の一環として、 成長を続けるネットワークアプリケーションのプライバシーとセキュリティのニーズに対応すべく設計されたI6400コアは、 複数の独立したセキュリティコンテキストと複数の独立した実行環境のサポートするために最適化されています。 大幅に拡張されたこのセキュリティ機能は、 イマジネーションとそのエコシステムパートナーからの技術を導入し、 SoCのその他の重要コンポーネントにも含めることができ、 セキュアなコンテンツ配信、 決済、 個人情報保護など多くの機能を、 複数のアプリケーションとコンテンツに対して同時にサポートするよう拡張することが可能です。

l  高度なパワーマネジメント: I6400は、 PowerGearing™ for MIPSによる高度なパワーマネジメント機能を実現しています。 これには、 ヘテロジニアス・クラスタ内のコアごとに専用のクロックと電圧レベルを提供し、 CPU全体の整合性を維持しながらスリープ中のコアを必要なときにだけ起動できる機能が含まれています。

l  高効率のFPU: I6400の実績あるハードウェアFPU(浮動小数点ユニット)は、 単精度浮動小数点と倍精度浮動小数点の両方をサポートし、 一般的な演算だけでなく高度な制御システム処理にも最適です。

l  128ビットSIMD:I6400は128ビットSIMDをサポートしています。 これにより、 データ並列アプリケーションにおいてSIMD実行の効率性を活用できる幅広いタスクで、 高性能と高いスループットを実現します。 また、 RISCの原理に忠実なMIPS SIMDアーキテクチャ上で構築され、 CやOpenCLなどの高級言語で容易にサポートできるように定義されたインストラクションは、 新しいコードをすばやく簡単に開発できるだけでなく、 既存のコードも活用できます。 I6400のSIMDは、 多様な整数(8、 16、 32、 64ビット)と浮動小数点数(32、 64ビット)データ型をサポートしているため、 オーディオ、 ビデオ、 画像処理など計算負荷の高い分野はじめ、 多くのアプリケーションで高い効率性を実現します。

次世代のマルチコアコヒーレンシー

I6400は、 新型マルチコア・コヒーレント・インターコネクト・アーキテクチャを基盤とする、 最新のMIPS Coherency Manager構造を実装しています。 クラスタあたり最大6コアのマルチコア構成をサポートしており、 単一クラスタ上の複数コアでは異なる合成目標を持つことができ、 異なるクロック周波数と電圧で動作します。 Coherency Manager構造は、 前世代と比較し、 広いバス幅や低遅延と同時にハードウェアプリフェッチなど、 高性能を実現する数々の機能を実装しています。

スケーラブルなマルチクラスタコヒーレンシー

I6400コアは、 スレッド、 コア、 クラスタの多様な組み合わせを実現できるように設計されており、 最大64クラスタによるマルチクラスタ構成をサポートします。 また、 コアは、 CPU、 GPU、 およびその他の処理要素を導入実装する将来のSoCにおいてヘテロジニアス・クラスタで動作できるよう設計されています。

MIPS:究極の64/32ビット・アーキテクチャ

新型I6400コアファミリは、 MIPS Release 6(r6)アーキテクチャをベースとしており、 MIPS命令セットの継続的な発展が反映されています。 次世代アプリケーションをターゲットにしたMIPS r6は、 Android向けにJIT、 JavaScript、 ブラウザ、 PIC(位置独立コード)、 および近年の大きな負荷処理において、 パフォーマンス強化のための新しいインストラクションを特長としています。 MIPS64アーキテクチャは、 MIPS32アーキテクチャの完全上位互換なので、 別のISA、 データパス、 モード切替えを必要とせず、 シリコン面積と電力の無駄をなくします。 今後のMIPS Warriorコアでは、 拡張されたMIPS r6アーキテクチャを実装し、 必要に応じて新世代のCoherency Manager構造も活用します。

幅広いサポートのエコシステム

I6400のお客様は、 MIPSを中心とするソフトウェア、 ツールやアプリケーション、 さらにはprplオープンソースファウンデーションなど、 すでに存在する幅広いエコシステムを活用することができます。 Broadcom社、 Cavium社、 Ikanos社、 Ineda Systems社、 Ingenic
Semiconductor社、 Lantiq社、 PMC社、 Qualcomm Incorporated社などによって創立されたprplは、 IoTからデータセンターまでさまざまな市場に焦点を当てたMIPS I-classやその他のWarriorコア向けの魅力的なオープンソースソフトウェアを提供します。

ソフトウェアおよびツール

MIPSエコシステムに参加しているイマジネーションや多くの企業によって、 I6400コア用に幅広い開発ツールとソフトウェアがすでに提供、 または開発されています。 さらに、 I6400は最新の64ビットおよび32ビットモバイルオペレーティング向けに最適化されています。 近日発表予定のAndroidの「L」リリースには、 長年にわたる既存の32ビットMIPSアーキテクチャのサポートに基づいて構築された、 64ビットMIPSのサポートが含まれます。 I-classコア向けに開発中のハイパーバイザにより、 お客様はハードウェア仮想化と、 拡張されたマルチ・コンテキスト・セキュリティ機能を完全に活用できるようになります。

I6400コア入門

prplオープンソースファウンデーションを通じて完成した最初のプロジェクトの1つに、 QEMUオープンソースエミュレータのMIPS64 r6アーキテクチャ向けサポートがあり、 現在http://github.com/prplfoundationで入手可能です。 QEMUを使用することで、 開発者は64bit I6400向けのアプリケーションとソフトウェアの開発に今すぐ着手できます。 QEMUワーキンググループに関する詳細情報は、 http://wiki.prplfoundation.org/wiki/QEMUをご参照ください。

ライセンス

イマジネーションはすでに、 複数のリードパートナーとI6400ライセンス商談を進めており、 一般ライセンスは2014年12月の予定です。 詳しくは、 info@imgtec.comへお問合わせください。

注:イマジネーションのベンチマーク結果は速報値です。 競合製品の結果は公開情報に基づきます。

MIPSプロセッサについて

イマジネーションのMIPSプロセッサファミリは、 超低消費電力、 コンパクトなシリコンサイズで、 高度な実装が要求される製品に最適なプロセッサです。 MIPSプロセッサIPコアは、 小型の32ビットマイクロコントローラから、 高性能な32ビット/64ビット・マルチコア・ソリューションまで、 幅広くラインナップされています。 20年以上の64ビット・フルサポートを含めた30年を超える資産継承をベースとする継続的な革新によって、 イマジネーションのMIPSアーキテクチャは業界で最も成熟した効率の良いRISCアーキテクチャであり、 限られたシリコンサイズにおいて、 最高のパフォーマンスと低消費電力を実現します。

prplについて

prpl(パープル)は、 オープンソース、 コミュニティ主導で協業する広く開放された非営利団体として、 MIPSアーキテクチャをサポートしています。 移植可能なソフトウェアと仮想化アーキテクチャによる次世代のDatacenter-to-Device(データセンターからデバイスへ)の実現に重点を置いています。 prplは、 開発者、 企業、 および消費者の幅広いコミュニティのために、 革新的な効率性、 移植性、 互換性に投資するテクノロジー業界の先駆者たちを代表しています。 prplがターゲットとする最初の分野には、 データセンター、 ネットワーキングおよびストレージ、 ネットワーク家電および組み込み/IoTがあります。 Prplに関する詳細情報は www.prplfoundation.orgをご参照ください。

イマジネーション・テクノロジーズについて

イマジネーションは、 世界中の何十億の人々の生活を豊かにする製品を支える、 グローバル規模のテクノロジー・リーディング・カンパニーです。 広範囲なシリコン製品向けのIP(知的財産)には、 様々なモバイル、 家電、 自動車、 企業、 インフラ、 IoT、 組込機器の原動力となるSoC(Systems on
Chips)の設計に欠かせないマルチメディア、 通信、 汎用プロセッサが含まれています。 独自のソフトウェアやクラウドIP・システムソリューションとの相乗効果によって、 ライセンシーやパートナーが高度に差別化されたSoCプラットフォームを利用した製品を素早く市場に投入することを可能にします。 イマジネーションのライセンシーである半導体メーカー、 ネットワークオペレータ、 OEMやODMなど多くの世界的な先端企業は、 各国で象徴的で革新的な製品を創り続けています。 詳しくは www.imgtec.com及びwww.imgtec.com/jpをご覧ください。 イマジネーションの情報はTwitter、 YouTube、 LinkedIn、 RSS、 Facebook、 Blogで提供されています。

イマジネーション・テクノロジーズとイマジネーション・テクノロジーズのロゴはImagination Technologies Limitedと英国及びその他の国の関連会社の商標です。 その他すべてのロゴ、 製品、 商標、 および登録商標は、 それぞれの所有者に帰属します。

イマジネーション・テクノロジー プレス担当者:

英国:David Harold                    david.harold@imgtec.com         +44 (0)1923 260 511

米国:Jen Bernier-Santarini          jen.bernier@imgtec.com            +1 408-530-5178

日本:ミアキス・アソシエイツ(河西) kasai@miacis.com

記事掲載時のお問い合わせ先

イマジネーション・テクノロジーズ株式会社

www.imgtec.com/jp

お問合せ https://www.imgtec.com/jp/corporate/contactus.asp


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