20th May 2015

イマジネーション、次世代のSoCセキュリティを可能にする「OmniShield™」テクノロジーを発表

変化し続けるネットワークデバイスの利用形態で必要とされる、OEM製品とオペレータサービスを確実に保護する新しいアプローチ


イマジネーション・テクノロジーズ(IMG.L、 以下: イマジネーション)は、 次世代SoC保護のために、 業界で最も拡張性があり安全なソリューションを提供できるよう設計された「OmniShield™」テクノロジーを発表しました。 利用形態とサービスが広範囲のネットワークデバイスにわたって進化するのに伴い、 イマジネーションはOmniShield対応のハードウェアとソフトウェアIPを通じて、 顧客のSoCとOEM製品のセキュリティ、 信頼性、 および動的なソフトウェア管理のための設計を確実なものにします。

IoT(モノのインターネット)、 ゲートウェイルータ、 IPTV、 モバイル機器と自動車システムなどネットワーク型の製品では、 プライバシーとデータ保護を確実にしつつ、 多数の独自プリケーション、 各種のコンテンツソース、 サービスプロバイダやオペレータからのフィールドソフトウェアアップデートをサポートできるよう設計する必要性が増しています。 こうした複数のアプリケーションや関連データが同じSoCに共存する環境では、 各コンポーネントを外部の攻撃から守り、 また相互に安全を保つ必要があります。

たとえば、 セットトップボックスは現在、 放送内容だけでなく、 OTT(Over-The-Top)ストリーミングビデオやサードパーティアプリケーションも保護する必要があります。 車載機器通信は、 スマートフォンと密接につながってきており、 サードパーティサービスが車載機の基盤にもたらされています。 また、 自律駐車や全自動運転など最新のサポートアプリケーションでは、 ADAS要件を満たすために極めて安全な操作を保証することが重要です。

今日の組み込みセキュリティアプローチは、 CPU集約型で、 二元性(1つの安全なゾーン/1つの安全でないゾーン)となっていて、 その実装は複雑です。 これらのソリューションには、 次世代の接続デバイスとクラウドによって可能になる高度なアプリケーションやサービスに対応できるような拡張性がありません。

イマジネーションのOmniShieldは拡張可能なセキュリティテクノロジーであり、 安全性を必要とする複数のアプリケーションが効果的かつ確実に相互に分離され、 安全でないアプリケーションから保護されることを確保するとともに、 必要なレベルの機能、 パフォーマンス、 コスト、 電力消費を維持します。 OmniShieldは二元性アプローチを越えて複数の安全な領域を作成し、 個々の安全な/安全でないアプリケーション/オペレーティングシステムがそれ自身の別々の環境で独立して作動できます。 たとえば、 DRMや決済システムなどの安全なプロセスが、 安全でないプロセス(ゲームやウェブブラウジングなど)と共存することができます。

このように複数の領域を分離するアーキテクチャによって、 安全性と信頼性の確保だけではなく、 アプリケーションとサービスの開発と配備が容易になります。 OmniShieldのおかげで、 開発者は仮想環境で安全にコードの開発とデバッグを行うことができ、 オペレータや他のサービスプロバイダはサービスを提供するためにデバイスを設定することができます。

また、 OmniShieldはSoC内のすべてのプロセッサ(CPU、 GPUなど)を保護することによって、 ヘテロジニアス・アーキテクチャで必要とされる拡張性に対応します。 ヘテロジニアス・アーキテクチャでは、 アプリケーションデータとリソースがシステム内のCPUや他のプロセッサ間で共有されるため、 それらのプロセッサはCPUと同じレベルの危険に晒されることになり、 同じレベルの保護を適用しなければなりません。

OmniShieldにはハードウェアとソフトウェアの両方のコンポーネントが含まれているため、 各社はハードウェアで実現される分離と保護を全面的に使用して、 真に安全なヘテロジニアス・マルチドメイン・アプリケーション環境を初めて実装することができます。 OmniShieldはハードウェアでサポートされる仮想化に基づいているため、 効率的でありパフォーマンスを損ないません。 この特性はIoTのような組み込み環境で特に重要です。

OmniShieldでは、 ハードウェア仮想化が汎用プロセッサ(CPU)やアプリケーション固有プロセッサ(GPUなど)を含むすべての処理エンジンに適用できるという事実を利用しています。 また、 仮想化の概念はすでによく理解され、 数多くのオペレーティングシステムとRTOSでサポートされている技術であるため、 次世代のセキュリティで必要とされるハードウェア利用性と拡張のための理想的で実証済みの基盤となります。 このような事実は、 OmniShieldが保護、 拡張性、 効率性の究極的な組合せを実現する汎用的なセキュリティソリューションを提供できることを意味します。

イマジネーションでテクノロジー事業部マーケティング担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるTony King-Smithは次のように述べています。 「OmniShieldの分離ベースのアーキテクチャは、 次世代のネットワーク接続デバイスの攻撃対象領域を最小限に抑えるために重要な役割を果たします。 私たちの顧客は、 OmniShield対応IPを使用して、 信頼できる新しいサービスとアプリケーションの配備を促進する革新的なSoCを作成します。 Series6XT GPUの仮想化のおかげで、 PowerVRは既に安全なヘテロジニアス環境においてご使用いただいています。 近日中に、 PowerVR Series 7 GPU、 MIPS Warriorを含む、 弊社の他のプロセッサに基づくOmniShield対応システムが発表される予定です。 これは安全なSoCおよびクラウドベースの新しいシステム設計における新たな時代の幕開けです。 」

OmniShield対応のハードウェアとソフトウェア

イマジネーションは、 MIPS Warrior CPU、 PowerVRマルチメディアプロセッサ、 Ensigmaプロセッサなど、 すべてのプロセッサ製品にOmniShieldのサポートを組み入れています。 イマジネーションのプロセッサは拡張可能で安全な相互接続機構によって接続された、 ヘテロジニアスで一貫したクラスタ上で動作するよう設計されており、 高い信頼性のハイパーバイザーによって制御される安全なフローを通じてOmniShieldがSoC全体に拡張されます。 また、 イマジネーションとそのパートナーは、 暗号化、 公開鍵アクセラレータ、 真正乱数ジェネレータ、 外部TPMとセキュアROM用のセキュアI/Oなど、 仮想化された信頼ルート(Root-of-Trust)IPブロックの範囲拡大をOmniShield向けに提供します。

イマジネーションは、 業界で最も高度なSoCとプラットホームソフトウェア(すべてOmniShield対応)のいくつかを組み合わせることによって、 OmniShield対応プロセッサIPテクノロジーを構築しています。 これにはトラステッドブートやその他のセキュリティ機能、 およびトラステッドハイパーバイザとセキュアOSなどが含まれ、 一部の機能はオープンソースprplファンデーションを通じて2015年内に使用可能になります。 また、 prplセキュリティワーキンググループは、 全般的なセキュリティフレームワーク、 オープンAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)、 マルチドメイン技術をサポートするリファレンスプラットフォームを提供するために作業しています。 イマジネーションはOmniShieldを普及させるために、 サードパーティのセキュリティソリューションを提供する広範な業界先進プロバイダとすでに提携しており、 セキュアSoCと関連システム設計のあらゆる側面でイマジネーションを支持するパートナーから成る強力で発展的なエコシステムが形成されることになります。

製品の入手について

複数のパートナーがOmniShieldテクノロジーを使用して、 すでにSoCを設計しています。 OmniShieldのリファレンス・デザインは2015年内に利用可能の予定です。 詳細は、 info@imgtec.comまでご連絡ください。

イマジネーション、 シリコンバレーサミット「Securing
the Future
」を開催

イマジネーションは5月21日(木)にHyatt Regency Santa Claraにおいて年次シリコンバレーサミットを開催します。 今年のイベントでは「Securing the Future(将来のセキュリティ確保)」に焦点を当てて、 イマジネーションとパートナーがさまざまな関連トピック(OmniShieldなど)についてプレゼンテーションを行います。 詳細情報および登録については、 https://www.imgtec.com/events/detail.asp?ID=37をご覧ください。

各社の賛同コメント

「Ellipticはprplファンデーションの一員としてオープンセキュリティイニシアティブの推進に注力しているため、 OmniShield対応テクノロジーの開発と展開を行っているイマジネーションと密接な協同関係にあります。 将来のテクノロジー向上の成功は信頼にかかっているため、 IoT、 ゲートウェイ、 ビッグデータとクラウドに関係するネットワークに接続されたデバイスがさまざまな脅威に対処するには、 セキュリティに対して全体論的なアプローチをとることが重要です。 」

–脅威に対処するには、 セキュリティに対して全体、 CTO、 Mike Borza氏 「Ikanosは、 マルチスレッド方式のMIPSベースのプロセッサにより、 新しい収益を生み出すトリプル/クアッドプレイサービスの配信向けにエンドツーエンドの安全な高速ブロードバンドアクセスを可能にしています。 そして、 コネクテッドホームネットワークにおいて、 当社のプロセッサは、 通信事業者レベルのパフォーマンス/セキュリティ要件を満たすように設計された数多くの新しい有線/無線ゲートウェイとルータを駆動しており、 IOT、 ホームオートメーションやその他のクラウドベースサービスに新しいアプリケーションを提供することを目指しています。 これらのデバイスの利用形態とサービスは進化し続けるため、 イマジネーションがセキュリティ要件に対処していくことは望ましいことです。 」

–望Ikanos、 マーケティング担当バイス・プレジデント、 Kourosh Amiri氏 「スマートホームゲートウェイのような次世代のネットワークデバイスは、 変化する利用シーン、 新しいアプリケーションや数多くの新型の脅威に対処するために新たなセキュリティパラダイムを実装する必要があります。 次世代のセキュリティに関する議論や活動でイマジネーションが主要な役割を担っているのは、 喜ばしいことです。 これは消費者に親しみやすく信頼できるホームネットワークデバイスをうまく供給するのに重要です。 」

–給Lantiq-an Intel、 バイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャー、 Dan Artusi氏 「MediaTekはイマジネーションのPowerVR GPUを使用して、 当社製品でのグラフィックス革新を促進し続けます。 そして、 当社のグラフィックス機能が劇的な新方向に展開するに従って、 GPUも純粋なグラフィックス機能を提供する域を大きく越えて、 CPUと同じ保護レベルを必要とするようになります。 イマジネーションがすべてのGPUにわたり分離ベースのマルチドメインアーキテクチャを提供することによってSoCセキュリティを促進するリーダーシップをとっていることを、 私たちは喜ばしく思います。 」

–キMediaTek、 ワイヤレス通信マーケティングディレクター、 Tom Hsieh氏 「イマジネーションのマルチドメインOmniShieldテクノロジーは、 prplファンデーションのセキュリティワーキンググループで開発しているオープンフレームワークに完全に適合します。 特にさまざまな分野の複数企業で利用するアプリケーションでは、 ソフトウェアベースのアプローチを増強するハードウェアベースのセキュリティに対する明確な市場需要があります。 縦方向につながるさまざま各企業は、 既にあるサービスに影響を与えることなく既存デバイス上に新しいサービスを安全に展開する方法を求めています。 イマジネーションはこの分野で重要な貢献を果たしています。 私たちは、 この種の安全で拡張可能なマルチドメインアプローチを可能にするために、 prplコミュニティを結集するよう努力しています。 」

–ミprplファンデーション、 プレジデント、 Art Swift氏 「新しいアプリケーションや増加し続ける接続デバイスを考慮して、 組み込みセキュリティに業界がどのように対処するのかを再検討する必要があります。 イマジネーションがそのOmniShieldテクノロジーで採用している全体論的アプローチは正しい方向性を示しています。 また、 イマジネーションは、 わずかなパフォーマンスとエリアのオーバーヘッドで顧客も利用しやすいようにOmniShieldを開発しました。 特にIoTのようなコストの影響を受けやすいアプリケーションについては、 セキュリティ関連コストを最小限に抑えられるようにすることが重要な利点となります。 」

–よSemico Research Corp、 シニア・マーケットアナリスト(ASIC & SoC)、 Richard Wawrzyniak氏

「当社は、 イマジネーション社及びグリーンヒルズ・ソフトウェア社と共に、 当社のR-Car H2 SoCにおいて、 リアルタイム・サブシステムとLinuxベース・サブシステムを同時かつ安全に実行可能とする、 PowerVR G6400 GPUの仮想化の能力を示してまいりました。 OmniShieldに対応したGPUおよびハードウェア・仮想化に対応するために、 他のプロセッサにおけるマルチドメイン・セキュリティを可能とするイマジネーション社の方向性は、 当社の将来のオートモーティブ・プラットフォームに対するニーズに合致しています。 」

–ルネサスエレクトロニクス株式会社、 車載情報システム事業部 事業部長 鈴木正宏さま

イマジネーション・テクノロジーズについて

イマジネーションは、 世界中の何十億の人々の生活を豊かにする製品を支える、 グローバル規模のテクノロジー・リーディング・カンパニーです。 広範囲なシリコン製品向けのIP(知的財産)には、 様々なモバイル、 家電、 自動車、 企業、 インフラ、 IoT、 組込機器の原動力となるSoC(システム・オン・チップ)の設計に欠かせないマルチメディア、 通信、 汎用プロセッサが含まれています。 独自のソフトウェアやクラウドIP・システムソリューションとの相乗効果によって、 ライセンシーやパートナーが高度に差別化されたSoCプラットフォームを利用した製品を素早く市場に投入することを可能にします。 イマジネーションのライセンシーである半導体メーカー、 ネットワークオペレータ、 OEMやODMなど多くの世界的な先端企業は、 各国で象徴的で革新的な製品を創り続けています。 詳しくは www.imgtec.com及びwww.imgtec.com/jpをご覧ください。 イマジネーションの情報はTwitterYouTubeLinkedInRSSFacebookおよびブログで提供されています。

イマジネーション・テクノロジーズとイマジネーション・テクノロジーズのロゴはImagination Technologies Limitedと英国及びその他の国の関連会社の商標です。 その他すべてのロゴ、 製品、 商標、 および登録商標は、 それぞれの所有者に帰属します。

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