7th January 2010

イマジネーション、POWERVR FRC270 フレーム レート変換 IP コアのデモを実施

世界最小のフレーム レート変換ソリューションの性能を示す、リアルタイム FPGA デモ


2010 年 1 月 7 日(米国ネバダ州ラスベガス) – マルチメディア チップ テクノロジーのリーディング カンパニー、イマジネーションテクノロジーズ(IMG)は 1 月 7~10 日にラスベガスの「CES」で、業界最小のシリコン領域で最高 240Hz のモーション補正付きフレーム レート変換を実現する最新の高性能フレーム レート変換(FRC)IP コア「POWERVR FRC270」のデモを実施することを発表しました。

POWERVR FRC IP コアは 24fps(フレーム/秒)や 100/120fps の映像を最高 200/240fps のハイビジョン画質までインテリジェントにアップサンプリングし、高度なブレ/ブラー補正機能を提供します。今回のデモでは、POWERVR FRC IP コアでリアルタイム FPGA ベースのシステムを実行します。

POWERVR FRC270 は 65nm LP プロセスで最小 3mm2 未満の領域を占有し、1 平方ミリごとの品質と性能において最高の水準を提供します。FRC270 の低シリコン領域条件により、チップ メーカーや OEM は FRC 機能を SoC 設計に統合することで初めてシステム コストの大幅な削減を実現できます。これにより、ハンドヘルド カメラ アプリケーションやテレビ放送の低フレーム レートの映像素材でのユーザーのビデオ再生視聴体験が大幅に向上します。POWERVR FRC270 はテレビ、セット トップ ボックス、Blu-ray プレーヤー、携帯電話、ビデオ会議など、多様な市場において最適です。

IMG のマーケティング担当副社長トニー・キング=スミスは次のように述べています。「当社はデジタル ハイビジョン業界と長年に渡って関係を構築してきたため、ほかに類を見ない数の一般消費者用テレビ/セット トップ ボックス向けディスプレイ拡張テクノロジーを開発することができました。POWERVR FRC270 は当社の主要テレビ市場への傾倒を表す最新のテクノロジーです。フレーム レート変換、デインターレーサ、肌の色合い、ブルー/ブラック ストレッチ エンジンなどを含む幅広い IP コア ポートフォリオを、POWERVR ディスプレイ テクノロジーが完全サポートします。実際、多くの一流 OEM 企業や TV/STB の SoC 設計スペシャリストが自社テクノロジーから IMG ベースのソリューションへの乗り換えをすでに実施または検討しています」

POWERVR FRC270 フレームレート変換 IP コアの主な特徴

  • 正確なベクトルを保証し、アーティファクトを最小限に抑える高度モーション サーチ アルゴリズム
  • いかなる入力フレーム レートと出力フレーム レートに対応する、任意フレーム レート変換
  • 従来の FRC ソリューションの課題であった「ハロー効果」を最小限に抑える高度なベクトル処理
  • 画面や物体の端の表示性能を向上させる境界検出
  • シーン間の補間によって発生するアーティファクトを除去するシーン チェンジ検出
  • フィルムのブレ補正、モーション ブラー経験、低フレーム レート補間
  • 非常に効率的なメモリ サブシステム配列などによる、SoC 設計における最適な実装

包括的な SoC ソリューションを実現
POWERVR FRC は、POWERVR I2P インターレース/プログレッシブ変換コアと、IEP(Image Enhancement Processor)、PDP(Pixel Display Processor)、CADI (Composite Analogue to Digital Interface)、TVE(Composite Analogue to Digital Interface)IP ブロックなどのイマジネーションのその他のディスプレイ処理 IP を組み合わせることで、あらゆる形式の大型ディスプレイに対して、迫力のある包括的な画質改善ソリューションを実現できます。

FRC270 をライセンシーの既存の IP や、イマジネーションの POWERVR VXD デコーダと VXE エンコーダなどのビデオ プロセッサと組み合わせる場合は、SoC 設計者は優れた HD ディスプレイ品質を提供する完全なソリューションを単一機器に実装できるようになり、FRC、ビデオ複号化、インターレース解除で通常必要な複数の個別チップが不要になります。

POWERVR FRC について
POWERVR FRC270 IP コアはホスト CPU の負荷と介入を最小限に留めるように設計され、 ソース フレームとターゲット フレームに単一のメモリ・インターフェースを使用するため、DDR3 メモリ機器だけでなく、旧世代の DDR においても効率的な設計です。

FRC270 は入力形式によってアルゴリズムを自動調整し、ソースとなる SD や HD の映像素材に合わせて最適化するほか、 高度なエッジ検出アルゴリズムによって出力を洗練し、従来のソリューションの課題であった「ハロー効果」を最小限に抑えます。

フィルム映像は通常 24fps で撮影されますが、最新のディスプレイでは 50~60fps やそれ以上のフレーム レートが必要になります。24fps を 60fps まで上げるための従来のテレシネ変換では、1 つのフレームを 3 回、次のフレームを 2 回と順に繰り返す「3:2 プルダウン」と呼ばれる処理が行われてきましたが、 この方法では動きがギクシャクとしてしまい、視聴者にとって目障りです。IMG の FRC270 はモーション補正補間を活用することでフレームを繰り返すことなく中間フレームを生成し、映像の「映画の雰囲気」を残しつつ、従来方法の問題であった動きのアーティファクトを回避します。

LCD などのフラット・パネルは表示するピクセルごとにサンプル・ホールド機能付きデータ・コンバータを使用します。フレームがリフレッシュしている間、人間の目には映像の物体が静止して見えるため、物体の動きに目がついていけず、物体がボヤけて見えてしまうのです。つまりフレーム間の動きが少ないほど、この「ブラー」が目立たなくなります。POWERVR FRC270 はフレーム間の動きを少なくし、ブラー効果を抑えます。

「YouTube 型」ユーザー生成ビデオ(UGV)の普及により、あらゆる情報源があらゆる機器を使って作成した映像素材を視聴できるようになりましたが、映画や放送の品質からはかけ離れている場合が多いのが現状です。たとえばデジタル カメラや携帯電話を使ったモバイル ビデオは 12~ 15fps のフレーム レートで撮影されるため、 映像がギクシャクとし、視聴体験としては最適とはいえません。FRC270 は、こうした低フレーム レートの機器で撮影された映像コンテンツを 25~30fps 以上に補間し、動きを滑らかにして品質を大幅に向上させます。

イマジネーションテクノロジーズについて
マルチメディアと通信におけるシリコン テクノロジーの世界的なリーディング カンパニーの Imagination Technologies Group plc(LSE:IMG)は、グラフィックス、ビデオ、マルチスレッド組み込み処理/DSP、マルチスタンダード通信アプリケーション向けの市場をリードするプロセッサ コアの製造およびライセンス供与を行っています。このようなシステムオンチップ(SoC)向けシリコン知的財産(IP)関連のソリューションは、幅広い開発者・ミドルウェア エコシステムだけでなく、強力なソフトウェア ツール製品群によって称賛されています。ターゲット市場としては、携帯電話、携帯マルチメディア機器、家庭用娯楽機器、低消費電力コンピューティングとモバイル コンピューティング、カー エレクトロニクスなどが挙げられます。ライセンス先には、主要な半導体や家庭用電化製品関連の企業が含まれています。イマジネーションテクノロジーズの本社はイギリスにあり、世界各国に販売拠点と研究開発拠点を置いています 詳しくは www.imgtec.com をご覧ください。


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