16th March 2009

イマジネーションテクノロジーズ、高効率で高度な POWERVR™ SGX543MP マルチプロセッサ グラフィックス IP ファミリを発表

競合他社を凌駕するパフォーマンスのマルチプロセッシング グラフィックス テクノロジーにより、POWERVR の新たな市場展開が可能に


マルチメディア チップ テクノロジーのリーディング カンパニーのイマジネーションテクノロジーズ(IMG)は、マルチプロセッサ(MP)コアをサポートする POWERVR SGX グラフィックス IP コア製品第 1 弾に関する詳細を発表しました。POWERVR SGX543MP と呼ばれるこのテクノロジーは、SGXMP2(2 コア)から SGXMP16(16 コア)までの各種ソリューションとして提供されます。

IMG は POWERVR SGX543MP ファミリをもって、組み込みグラフィックス アクセラレーション市場のリーダーとしての地位を一層に強固なものとし、高性能グラフィックスのあらゆる家庭用電化製品への搭載が進み、性能要求が高まる中、各種 POWERVR ソリューションでこの要求に応えていきます。

IMG の グラフィックス IP コア ファミリは世界最小の OpenGL™ ES 2.0 モバイル コアの SGX520 から、ハイエンドのコンソールやコンピュータ デバイス向け SGX543MP16 までと、様々な要件に対するソリューションを提供します。

3 月 16~19 日に米カリフォルニア州サンタクララで開催される第 4 回 Multicore Expo の基調プレゼンテーションにて、POWERVR SGX543MP の基盤をなす革新的なテクノロジーの一部が披露されます。

IMG のマーケティング担当副社長トニー・キング=スミス氏は、 「最新の POWERVR SGX543MP ファミリがもたらす高いパフォーマンスは、IMG 独自の Series5XT アーキテクチャのリニアな拡張性が可能にします」と語ります。「16 もの SGX543 GP-GPU* コアを単一の SoC に集積することで、これまでは GPU チップセット メーカーにしか実現できないと思われていた機能を、当社の比類なき性能、面積効率、帯域効率とともに提供できるようになりました」

公開されたばかりの POWERVR Series5XT アーキテクチャの特徴的な機能の一つとして、GPU パフォーマンスの全局面(特に頂点シェーディング、ピクセル シェーディング、プリミティブのセットアップ、全体的な GP-GPU 機能性など)においてリニアな拡張性やソフトウェアとの完全互換性を実現し、帯域オーバーヘッドをほぼ完全になくします。

POWERVR SGX543MP ファミリは性能やシリコン領域を損なうことなく、最大 16 もの POWERVR SGX543 プログラマブル GP-GPU ロジック コアを集積できる高性能マルチプロセッサ グラフィックス ソリューションです。もともと高性能の 4 パイプライン POWERVR SGX543 を 8~64 パイプラインまで拡張できる POWERVR SGX543MP は、多くのデスクトップやノートブック PC、ゲーム コンソール機に匹敵するパフォーマンスを提供します。

コア周波数 200MHz の SGX543MP4(4 コア)は 1 億 3300 万ポリゴン/秒の描画性能、4G ピクセル/秒を超えるフィルレートを実現します。周波数やコア数の増加により、パフォーマンスはさらに向上します。コア周波数 400MHz の SGX543MP8(8 コア)は 5 億 3200 万ポリゴン/秒の描画性能、16 G ピクセル/秒を超えるフィルレートを誇ります。

POWERVR SGX543MP 主要機能

  • POWERVR SGX の主要なメリットである、数ある組み込みグラフィックス コアの中でも 1 mW につき最高のパフォーマンスを維持
  • ジオメトリ(頂点処理)とラスタライゼーション(ピクセル/フラグメント処理)における、パフォーマンスの非常にリニアな拡張性(効率性 95%)
  • パイプライン レベルでの動的な負荷バランスとオンデマンドのタスク割り当て
  • ピクセルを特定のコアに固定しないため、画面上で最も動きが激しい領域に処理能力を最大限に割り当てることが可能
  • OpenGL ES 2.x、OpenVG™ 1.x、OpenCL™ を含むすべての Khronos API を通じて最大限に活用できる、拡張可能な GP-GPU 処理能力
  • 偶数、奇数を問わず、2~16 までのコアが利用可能
  • ソフトウェア開発者の余分な作業を排除 – 単一のドライバ スタックですべての SGX コアをカバーできるため、コア数に関係なく、標準 API を通じてアプリケーションは共通の SGX アーキテクチャを利用できます
  • 複数コア使用時でも余分な CPU 負荷やパフォーマンスの低下がありません

キング=スミス氏はさらに、 「POWERVR SGX アーキテクチャにマルチコアの拡張性を加えることで、既存の POWERVR SGX520、SGX53x、54x ファミリを超えたパフォーマンスの高効率テクノロジーを新しい市場セグメントに投入することができます」と語ります。「さらに、市場をリードしながらも拡大を続ける、当社のライセンス パートナーやその OEM 顧客にとって大きな価値を提供する POWERVR Insider エコシステムも、このファミリを拡大によって多大な恩恵を受けるでしょうし、今後もともに発展していくでしょう

POWERVR SGX543MP 詳細
高効率の POWEVR SGX543MP ファミリは、ピクセル性能のみの拡張性を提供する競合他社のソリューションとは違い、頂点およびピクセル処理性能のリニアな展開を提供します。SGX543MP2 はデメリット抜きで、単一の SGX543 と比べて 2 倍のパフォーマンスを実現します。実装するコア数に関係なく、特定の作業負荷において必要とする帯域幅は一切変わりません。SGX543MP は負荷を並列動的にバランスさせてオンデマンドで割り当てることで、処理速度をアップさせます。

POWERVR Series5XT
アーキテクチャは、ポリゴン処理能力、ピクセル処理、高フィルレートであろうと、あるいはそれらの組み合わせであろうと、広範なアプリケーションに渡って最高性能を約束する、高効率の Series5 アーキテクチャに基づきます。別個のポリゴン処理、ピクセル処理ユニットを使う他のアーキテクチャでは、POWERVR SGX グラフィックス・コアの安定した処理能力やシリコン活用を達成することはできません。

POWERVR Series5XT の一部で各 POWERVR SGX543 パイプラインに内蔵された主要プログラマブル処理ユニットの USSE2(Universal Scalable Shader Engine2)はデータパスへの大幅なアップグレードを採用し、ベクター処理性能や全般的な処理能力が劇的に改善されました。このデータパスへのアップグレードは SGX543 が従来の POWERVR SGX コアと比べ、ベクター中心のアプリケーションにおいて 最大 2 倍のパフォーマンスを提供する最大の理由の一つです。

USSE2
はグラフィックス処理やその他の計算が多いタスクを効率的に行う、拡張性のあるマルチスレッド GPU シェーダ処理エンジンです。これらのタスクは処理パケットへと自動的に分割され、ハードウェアのマルチスレッド実行ユニットへとそれぞれスケジューリングされ、最大限の処理効率を実現します。

注記
* GP-GPU は、General-Purpose computation on Graphics Processing Units(GPU コンピューティング)の略称です。
** フィル・レートの数値は、2.5 倍のシーン深度複雑性を前提にしています。

イマジネーションテクノロジーズについて
マルチメディアと通信におけるシリコン テクノロジーの世界的なリーディング カンパニーの Imagination Technologies Group plc(LSE:IMG)は、グラフィックス、ビデオ、マルチスレッド組み込み処理/DSP、マルチスタンダード通信アプリケーション向けの市場をリードするプロセッサ コアの製造およびライセンス供与を行っています。このシステムオンチップ(SoC)向けシリコン知的財産(IP)は、幅広い開発者およびミドルウェアのエコシステムだけでなく、強力なソフトウェア ツール製品群やドライバによって補完されています。ターゲット市場としては、携帯電話、携帯マルチメディア機器、家庭用娯楽機器、モバイルや低消費電力コンピューティング、カー エレクトロニクスなどが挙げられます。ライセンス先には、主要な半導体や家庭用電化製品関連の企業が含まれています。イマジネーションテクノロジーズの本社はイギリスにあり、世界各国に販売拠点と研究開発拠点を置いています。詳しくは、www.imgtec.com をご覧ください。

お問い合わせ
David Harold
david.harold@imgtec.com


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