18th November 2014

イマジネーション・テクノロジーズ、新製品「PowerVR Series7」を発表ウェアラブルからサーバまで、スケーラブルに対応し、テラフロップス(TFLOPS)性能に到達


・ 20+GFLOPS~1.5 TFLOPSのスケーラブルで高効率なSeries7アーキテクチャ

・ Series7XT GPU:次世代サーバや3Dゲーム機向けに最大512コアを提供

・ Series7XE GPU:16~32コアで、 柔軟な構成が可能

・ 全ラインナップでハードウェア仮想化、 マルチドメインセキュリティに対応

・ Android 5.0 (Lollipop)で最高のパフォーマンスを実現するハードウェア・テッセレーションなど、 Android Extension Pack (AEP)にフル対応。 DirectX 11とOpenCL
FP64機能パック

英イマジネーション・テクノロジーズ (IMG.L、 以下:イマジネーション) は、 PowerVR Rogue GPUアーキテクチャ(Rogue7)の最新世代であるPowerVR Series7を発表しました。 16~512 コアまでスケーリング可能な、 ALU(算術論理演算)を持つGPUフルラインナップが圧倒的なスケーラビリティ、 効率性、 パフォーマンスを実現します。

PowerVR Series7のアーキテクチャは、 ウェアラブル機器、 IoT、 自動車、 モバイル、 デジタル家電やハイパフォーマンスGPUコンピューティングに至る、 幅広い次世代製品に対応できるように設計されています。 柔軟な構成が可能なGPUは、 さまざまな市場要求に対応し、 完全なハードウェア仮想化や、 ハードウェア・テッセレーション機能を備えたAndroid Extension Pack (AEP)対応などの新機能に加え、 ジオメトリシェーダ、 帯域幅と電力を低減するPVR3C™トリプル圧縮テクノロジー、 ASTC(Adaptive Scalable Texture Compression)の完全サポートなどの、 実績ある機能も実装しています。 また、 Series7にはイマジネーションの先進的なPowerGearing™テクノロジーが搭載されており、 コアレベル、 クラスタレベルでの動的な電力管理を実現しています。

イマジネーションで、 マーケティング担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるTony King-Smithは次のように述べています。 「グラフィックスを利用したデバイスが日常生活のあらゆる状況に入り込んでいる中で、 もはや単一のソリューションだけを提供するわけにはいきません。 新世代ごとにローエンドからハイエンドまでをすべて揃え、 幅広いアプリケーションに対応できるようにしなければなりません。 PowerVR Series7では、 アーキテクチャだけでなく、 物理実装とパフォーマンスの迅速な最適化を実現するDesign Optimization KitsなどのツールによるIPサポートも強化しました。 これらによりすべての項目で、 電力、 パフォーマンス、 面積の最適なバランスに基づく適切なサイズのソリューションをパートナー様にお選びいただけます」

Jon Peddie Research社プレジデントのJon Peddie氏は次のように述べています。 「イマジネーションのPowerVR Series7を導入することで、 顧客はハードウェア・テセレーションなどの新しい先進的な機能の恩恵を受けて、 さまざまな新しいマーケットに積極的に進出できます。 新しいコアに組み込まれた仮想化技術により、 イマジネーションはパワフルなグラフィックスとコンピューティングパフォーマンスの実現のみならず、 顧客のSoCの安全性確保に貢献する、 より高い付加価値を提供します」

優れたマルチクラスタスケーラビリティ

PowerVR Rogueは、 スレッド、 コア、 クラスタによるスケーラブルなアーキテクチャです。 最大32個のマルチスレッドALUコアのクラスタを使用するRogueは、 画面の同じ領域上では専用のテクスチャユニットと密接な連携動作をします。 このアプローチは、 従来のマルチコアのように、 多くのコアがそれぞれ、 画面の異なる領域上でまとまりのない動作の結果、 多くの分散メモリアクセスが行われる非効率なDRAM使用法とは違い、 すべてが関連付けられた効率的なメモリアクセスを確保します。 高度なスケーラビリティと効果的なアーキテクチャを備えたPowerVR Series7 GPUは、 他に類をみないパフォーマンスと効率性を実現します。

アーキテクチャ上の大幅なパフォーマンス向上

Series7XT/Series7XE GPUアーキテクチャは、 前世代のPowerVR
Series6XT/6XE GPUの同等構成と比較して、 最新業界標準ベンチマークで最大60%と大幅にパフォーマンスが向上しており、 最高の効率、 最高のパフォーマンス、 最小の消費電力のGPUとしてのPowerVRの評価を堅持するとともに、 一層の性能向上を続けます。 アプリケーション開発者は、 Series7が備える際立った並列処理能力を、 グラフィックスとGPUコンピューティングの両方のタスクに活用できます。 Series7のアーキテクチャ上の改善点には以下があります。

l   新たに追加されたco-issue(同時発行)機能を含む命令セットの強化により、 アプリケーションパフォーマンスとGPU効率が向上

l   新しい階層レイアウト構造により、 クロック周波数の高速化に加え、 スケーラブルなポリゴンスループットとピクセルフィルレートの向上を実現

l   GPUコンピューティングの設定とキャッシュスループットの向上により、 並列処理パフォーマンスが最大300%向上

Series7XT: 100 GFLOPS~1.5 TFLOPSとスケーラブルなパフォーマンス

PowerVR Series7XT GPUファミリの設計は、 次世代ユーザインターフェース、 3Dゲーム、 GPUコンピューティング向けに、 可能な限り最善のパフォーマンスとユーザ体感を実現します。 Series7XTは、 スマートフォンやタブレット、 UltraHD TVとセット・トップ・ボックス、 ゲーム機、 ハイパフォーマンスのサーバコンピューティングなどのミッドレンジからハイエンドのアプリケーションをターゲットとしています。 AEPと10ビットYUVを標準でサポートするSeries7XT GPUは、 2~16クラスタベースで、 各クラスタには32個のマルチスレッド-マルチタスクALUコアを搭載し、 ハイエンド構成ではTFLOPSレベルのパフォーマンスを達成できます。 GPUには2クラスタのGT7200、 4クラスタのGT7400、 6クラスタのGT7600、 8クラスタのGT7800、 16クラスタのGT7900があり、 その他の構成もご利用いただけます。

Series7XE: 面積、 効率、 柔軟な機能構成に最適化

Series7XE GPUは最大32個のマルチスレッド-マルチタスクALUコアを持つ単一のスケーラブルなクラスタをベースとし、 最新のゲームとアプリを、 エントリーレベルからミッドレンジのモバイルデバイス、 テレビ、 セット・トップ・ボックス、 ウェアラブル機器など電力やコストに制約のあるデバイス上で実現するとともに、 さらにはコピー機、 プリンタ、 コンシューマ向けや企業向けデバイスなど、 価格競争力と高品位のUIの要求が高まる幅広い製品にも対応します。 Series7XEはAEP互換GPUとして最小であるにもかかわらず、 ハイパフォーマンスのSeries7XTファミリと同様にHEVC向け10ビットYUVサポートなどのオプション構成もできるため、 エントリーレベルのUltraHD
TVなどのアプリケーションにも理想的です。 GPUには、 16コアのGE7400と32コアのGE7800があります。

ハードウェア仮想化とマルチドメインセキュリティ

ネットワークの世界がますます進む中、 最も脆弱なリンクと同等程度の安全性しか持たないシステムへのセキュリティの懸念が増大しています。 これはマクロレベル、 デバイスレベル、 SoCレベルでも同じです。 特に、 業界がヘテロジニアス処理アーキテクチャに移行する状況においては、 SoC内の処理単位ごとにセキュリティが組み込まれていなければなりません。 イマジネーションのこれからのヘテロジニアス・セキュリティ・アーキテクチャは、 進化と革新を続けるネットワーク型アプリケーションのプライバシーとセキュリティのニーズに対応すべく設計されています。 その一環として、 PowerVR Series7はMIPS Warrior CPUに続いて完全なハードウェア仮想化を実現し、 複数の独立したセキュリティコンテキストと実行ドメインのサポートが最適化されています。

CPUに依存しないGPUのハードウェア仮想化は、 たとえば自動車業界のお客様が、 同じプラットフォームでダッシュボードシステムとインフォテインメントシステムを独立して、 信頼性の高い形で稼動するシステムを構築することができます。 Androidフォンやタブレットでは、 ハードウェア仮想化によって、 利用者の銀行取引データを他のデータ、 たとえばウェアラブル機器で収集された健康情報などと分離しておくことができます。

スケーラビリティ機能による最適な設計

Series7では、 設計に必要な機能を選択し、 不要な機能を搭載するコストを避けることができます。

l   Android Extension Pack (AEP): Androidアプリケーションをターゲットにするお客様は、 新しいGPUで、 完全ハードウェア・テッセレーションを備えたAEPとOpenGL® ES 3.1(注)のネイティブサポートを導入できます。 この新しいパックは、 Android
5.0 (Lollipop)のリリースに伴うコンテンツの互換性を最大限保証します。

l   DirectX 11 Feature Pack: Microsoftオペレーティングシステムをターゲットにするお客様は、 Series7XT GPU向けのこのパックにより、 完全なDirectX 11.2機能セットが提供されます。 これは市場で証明された長年にわたるDirectXサポートに基づいて構築されています。

l   OpenCL™ FP64 Feature Pack: Series7XTをハイパフォーマンスなサーバコンピューティングに活用するお客様向けに、 スケーラブルな64ビット浮動小数点コプロセッササーバがクラスタごとに提供できます。

ソフトウェアとツールのサポート

イマジネーションは、 開発者向けに3DグラフィックスとGPUコンピューティングアプリケーションの開発を容易にするツールやユーティリティと同様に、 3Dグラフィックスアプリケーション開発をあらゆる側面からサポートのために設計された、 クロスプラットフォームのPowerVR SDKへのフリーアクセスを提供します。 開発者の方は、 PowerVR Insiderコミュニティへの参加、 SDKの無償ダウンロード、 50,000人以上が登録するコミュニティの開発者フォーラム(www.community.imgtec.com)上で交流ができます。 PowerVR Series7 GPUを使用するあらゆるSoC向けのハイパーバイザは、 真のヘテロジニアスセキュリティを実装するためにGPUの仮想化を活用することができます。

ライセンス

PowerVR Series7XEとSeries7XT GPUのライセンスを開始しました。 イマジネーションではすでに、 複数のPowerVR Series7リードライセンスパートナーと商談を進めています。 また、 イマジネーションのPowerVR Series7XT/Series7XE GPU向けに、 電力、 パフォーマンス、 面積(Power, Performance, and Area – PPA)を最適化するための柔軟性を提供するPhysical Design Optimization Kit (DOK)も利用可能になります。 Imagination DOKは最適化されたリファレンス・デザイン・フロー、 パートナー提供のチューニング済みライブラリ、 特性データ、 ドキュメント類で構成されています。 詳しくは、 info@imgtec.comへお問合わせください。

PowerVR GPUについて

イマジネーションのPowerVRグラフィックスプロセッサ(GPU)は、 モバイル、 組み込みグラフィックスとGPUコンピューティングのデファクトスタンダードです。 PowerVR
GPUファミリは、 技術的能力、 充実したロードマップとエコシステムで市場をリードし、 同種のテクノロジーとしては、 圧倒的に多く採用、 出荷実績を誇ります。 PowerVR グラフィックスIPは業界をトップクラスの総合的なGPUラインナップを構成し、 幅広いアプリケーションをサポートします。 詳しくは https://www.imgtec.com/powervr/graphics.aspをご覧ください。

注:

PowerVR Series7ベースのGPUは、 すべての一般的なグラフィックス、 コンピューティング、 およびビジョンAPIについて、 Khronos Conformance Testing Processに適合するよう設計されています。 現在の適合状況については、 www.khronos.org/conformanceをご覧ください。

イマジネーション・テクノロジーズについて

イマジネーションは、 世界中の何十億の人々の生活を豊かにする製品を支える、 グローバル規模のテクノロジー・リーディング・カンパニーです。 広範囲なシリコン製品向けのIP(知的財産)には、 様々なモバイル、 家電、 自動車、 企業、 インフラ、 IoT、 組込機器の原動力となるSoC(Systems on Chips)の設計に欠かせないマルチメディア、 通信、 汎用プロセッサが含まれています。 独自のソフトウェアやクラウドIP・システムソリューションとの相乗効果によって、 ライセンシーやパートナーが高度に差別化されたSoCプラットフォームを利用した製品を素早く市場に投入することを可能にします。 イマジネーションのライセンシーである半導体メーカー、 ネットワークオペレータ、 OEMやODMなど多くの世界的な先端企業は、 各国で象徴的で革新的な製品を創り続けています。 詳しくは www.imgtec.com及びwww.imgtec.com/jpをご覧ください。 イマジネーションの情報はTwitterYouTubeLinkedInRSSFacebookBlogで提供されています。

イマジネーション・テクノロジーズとイマジネーション・テクノロジーズのロゴはImagination Technologies Limitedと英国及びその他の国の関連会社の商標です。 その他すべてのロゴ、 製品、 商標、 および登録商標は、 それぞれの所有者に帰属します。

イマジネーション・テクノロジー プレス担当者:

英国:David Harold        david.harold@imgtec.com +44 (0)1923 260 511

米国:Jen Bernier-Santarini          jen.bernier@imgtec.com +1 408-530-5178

日本:ミアキス・アソシエイツ(河西) kasai@miacis.com

記事掲載時のお問い合わせ先

イマジネーション・テクノロジーズ株式会社

www.imgtec.com/jp

お問合せ https://www.imgtec.com/jp/corporate/contactus.asp


All Press Releases